脱石油!ガソリンスタンド各社取り組み

O君: おはよう、K君!最近ガソリンスタンドの「脱石油」について聞いたんだけど、具体的にどんな問題があるの?

K君: おはようございます、Oさん。まず、ガソリン需要が減少していることが問題です。自動車の燃費改善、少子高齢化、EVの普及が原因です。

O君: ガソリン需要が減ると、スタンド経営にどんな影響があるの?

K君: ガソリンだけでは商売が成り立たないんです。ガソリン価格には高い税金が含まれていて、残った収益から原油価格や人件費などを賄わなければならないため、利益が少ないんです。

O君: 廃業後のスタンド跡地の利用も難しいって聞いたけど?

K君: はい。スタンドには特殊な設備が多く、土壌汚染のリスクもあるため解体費が高くつきます。跡地利用が難しいんです。

O君: それで、出光興産はどんな取り組みをしているの? K君: 出光興産は給油所を自動車関連サービスの店舗に転換しています。例えば、『アポロワン』という洗車とカーコーティング専門店をオープンしました。既存設備をそのまま利用することで、投資額を抑えています。

O君: その『アポロワン』の将来的な展開計画はどうなっているの?

K君: 2030年までに250店舗を目指しています。カーコーティングや洗車の他に、板金塗装やカーシェアなど地域のニーズに応じた様々なサービスを提供する計画です。

O君: ENEOSホールディングスの取り組みは?

K君: ENEOSは給油を中心とする従来型SSのイメージを払拭する新しいモデルを展開しています。茨城県牛久市に『ENEOSプラットフォーム』を開設し、給油だけでなく、地域ニーズに合わせたサービスを提供しています。

O君: 環境に配慮した施設も取り入れているんだね?

K君: はい。路面太陽光発電や廃プラスチックを利用したアスファルト舗装を取り入れています。これらの施設は日本初の試みです。

O君: これからの展開はどうなるの?

K君: 2025年までに複数の実証店舗を立ち上げ、地域ごとのニーズに応じたサービスを探っていく計画です。また、三菱商事と連携して配送の効率化を図り、給油所を物流拠点として活用する計画もあります。

O君: ありがとう、K君。とても分かりやすかったよ。

K君: どういたしまして、Oさん。また何かあれば聞いてください。

【記事内容のポイントと説明】

POINT 1: ガソリン需要の減少
自動車の燃費改善やEVの普及、少子高齢化により、国内ガソリン需要は年2~3%のペースで減少している。

POINT 2: ガソリン販売の収益性
OMOは「オンラインマージズウィズオフライン」の略で、オンラインとオフラインを統合し、顧客体験を最大化する施策である。具体例としては、マクドナルドのモバイルオーダーがあり、これにより顧客は店舗到着前にオンラインで注文を済ませ、到着後すぐに商品を受け取れる仕組みである。

POINT 3: 出光興産の取り組み
既存の給油所を自動車関連サービス店舗にシフトし、『アポロワン』として洗車やカーコーティング、中古車販売を展開。2030年までに250店舗を目指す。

POINT 4: ENEOSホールディングスの取り組み
給油中心の従来型SSのイメージを払拭し、茨城県牛久市に『ENEOSプラットフォーム』を開設。地域ニーズに合わせたサービスを提供し、環境に配慮した施設を導入。

POINT 5: 今後の展開
2025年までに複数の実証店舗を立ち上げ、地域ごとのニーズに応じたサービスを探る。また、三菱商事と連携し、配送効率を図る事業を展開し、給油所を物流拠点として活用する計画。

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