K君: おはようございます、Tさん!
Tさん: おはよう、K君。最近のドラックストア業界の再編について教えてくれない?
K君: はい、もちろんです。まず、ウエルシアHDとツルハHDが経営統合に向けて協議を開始することで合意しました。イオンがこの統合をサポートしているんです。
Tさん: それって具体的にどういうことなの?
K君: ツルハHDはイオンの持分法適用会社になる予定で、イオンは投資ファンドから13.6%のツルハHD株を買い取ります。また、ツルハHDとウエルシアHDの経営統合も進められ、ツルハHDがウエルシアHDを完全子会社とする計画です。
Tさん: 経営統合の後、どうなるの?
K君: 経営統合後、ツルハHDはイオンの連結子会社となり、イオングループのヘルス&ウエルネス事業の中核子会社になります。最終契約は2027年末までに結ぶことを目指しています。
Tさん: マツモトキヨシとココカラファインはどうなっているの?
K君: 彼らも2021年10月に経営統合して「マツキヨ&ココカラ&カンパニー」を発足しました。都市部に強く、食品よりも化粧品と医薬品の売り上げが高いのが特徴です。
Tさん: 経営統合のメリットは何?
K君: 収益性の改善が期待できます。具体的には、仕入れの共通化による原価率の低減、粗利率が高いPB商品の拡充、そしてオペレーションの共通化による販促活動の効率化などがあります。
Tさん: イオンのドラッグストア関連の株式保有状況は?
K君: イオンはウエルシアHDの株を50%超所有しており、ツルハHDの株式も13.6%所有しています。また、クスリのアオキHDの株式も約9.98%保有しています。
Tさん: 郊外型と都市型での違いは?
K君: ウエルシアとツルハは郊外型で食品の構成比を上げて来客数を増やす戦略をとっています。一方、マツキヨココカラは都市型で、粗利益が高い化粧品と医薬品が売り上げの約7割を占めています。
Tさん: 今後の展望は?
K君: ウエルシアとツルハは物流や商品調達、PB商品開発などで協力し、コスト削減と収益力強化を目指しています。また、アジアを中心に海外事業の強化も進めています。
Tさん: なるほど。最後に、K君の考えを聞かせてくれる?
K君: 郊外型に強いウエルシア・ツルハと都市型に強いマツキヨココカラが業界を占めるようになると、今後スギ薬局やサンドラックがどう動くかが注目ポイントですね。
【記事内容のポイントと説明】
- ウエルシアHDとツルハHDの経営統合
ウエルシアHDとツルハHDが経営統合に向けて協議開始を合意。イオンはこの統合を支援し、最終契約は2027年末までに結ぶ予定である。 - ツルハHDとウエルシアHDの株式構造
イオンはツルハHDの13.6%の株を追加取得し、ツルハHDがウエルシアHDを完全子会社とする。ツルハHDはイオンの連結子会社となり、ヘルス&ウエルネス事業の中核子会社となる。 - マツキヨココカラの経営統合
マツモトキヨシとココカラファインが経営統合し、「マツキヨ&ココカラ&カンパニー」を発足。都市部に強く、化粧品と医薬品の売上が主力である。 - 収益性改善の施策
経営統合により、仕入れの共通化、PB商品の拡充、オペレーションの共通化を通じて収益性の改善を図る。これにより、原価率の低減と粗利率の向上が期待される。 - 海外展開の強化
ウエルシアとツルハは、物流や商品調達、PB商品開発で協力し、コスト削減と収益力強化を目指す。また、アジアを中心に海外事業を強化し、新規出店を拡大する計画である。